GISという単語は知ってるけど、GISを使ったことのない人向けの、GISの説明
んと、時々突発的にこういう意味のないことを書きたくなります。
以下、個人用メモ、ということで。
- GISってなーに?
- 単語としてはGeographic Information Systemの頭文字をとったもの。Sについては、ScienceとかServiceとか、意見がありますが、一般にはSystemの略です。ただこれだと、中身は何も説明していないとw
- もっとぶっちゃけていうと、デジタル化された「場所」に関わる情報、言い替えると地理空間情報を取り扱うためのソフトウェア、というのが自分として一番納得のいく説明かもしれません。
- かつては特殊な入力装置も一括して考えられていたので「システム」の名前がつけられたのかもしれませんが、現在では「ソフトウェア」と言っていいのではないかと考えます。
- GISで何が出来るの? 〜機能の説明
- もっとも基本的な機能は、アナログな地理空間情報をデジタルな地理空間情報に変換することと、デジタル地理空間情報を表示することです。
- 昨今では、GPSの普及による位置情報を取得の簡便化や、様々な機関によるデジタルデータの公開により、アナログ→デジタル変換はそれほど行われないかもしれません。なので、最も重要な機能はデータの表示といえると思います。
- また、地理空間情報の属性情報や位置情報に基づいて様々分析を行い、新しい地理空間情報を作成することもできます。
- 身近な例としては、カーナビの経路検索があります。現在地と目的地、道路網やその最高速度、混雑の状況などから、安く行きたいのか、速く行きたいのかなどの目的に沿った検索結果を導くのは、まさしくGISによる分析といえます。
- もっとも基本的な機能は、アナログな地理空間情報をデジタルな地理空間情報に変換することと、デジタル地理空間情報を表示することです。
- GISを使って***をしたいんですが、出来ますか?
- これもぶっちゃけ、***が何かによって変わります。でも、一番多くの人が知りたいのは、ここなんですよね。
- ここでは、先ほど上げた三つの機能に基づいて説明します。
- まず、表示について。つまり既にデータがある場合は、「出来る」といっていいと思います。
- ただし、きれいな図とか、見やすい図を作るにはそれなりに労力と、なによりセンスが必要になります*1
- 次に、分析について。これはケースバイケースです。出来るともいえるし、出来ないともいえます。
- 例え話ですが、鶴亀算を電卓で解けるでしょうか。普通の電卓には「ツルとカメがあわせて8匹、足の数があわせて26本」*2でかつ「ツルの足は2本、カメの足は4本」*3という情報を入力するところはありません。なので、解けないといえるかもしれません。ですが、連立方程式と考えるならば、個々の計算は四則演算だけなので、普通の電卓でも十分に解くことが出来ます*4
- GISによる分析も同じです。分析として可能な機能は限られています*5。なので、データあるからといって、そのまま望むような分析が出来るわけではありません。ですが、複数の分析方法を組み合わせることによって、おおよその分析は可能になると思います。それでも、時にどうしても不可能な分析もあるかもしれません。
- 最後に、アナログデータをGISで利用可能なデータへ変換できるのか、です。これもケースバイケースだといえます。
- 現在のGISで扱われるデータは、主にベクタとラスタという二つのデータ型になります。ラスターとベクターが何かという話しは、WikiPediaのベクターイメージとラスターイメージ(ビットマップ画像)を見ていただくとして、現在のGISはほとんどこれ以外のデータ型は扱えません。
- データ型という言葉自体がかなり謎だとは思うのですが、データを格納するための「箱」とでも思って下さい。
- 今、実際にもっているデータがこのベクタやラスタといった「箱」にぴったり填る形をしているならば問題無いのですが、必ずしもそういう場合ばかりではありません。なので、場合によっては「箱」の形にあるようにデータを作る変える必要があります。それによってデータの本質が失われる場合、変換は出来ないといわざる得ないと思います。
- 元々、GISは「地図」のデジタル化から始まっているので、アナログの地図データであればデジタル化は可能です*6。一方で、元々地図でないデータをGISで利用出来るデータに変換する場合、どのように変換すればいいのか手順をちゃんと整理する必要があります。
- 現在のGISで扱われるデータは、主にベクタとラスタという二つのデータ型になります。ラスターとベクターが何かという話しは、WikiPediaのベクターイメージとラスターイメージ(ビットマップ画像)を見ていただくとして、現在のGISはほとんどこれ以外のデータ型は扱えません。
- これもぶっちゃけ、***が何かによって変わります。でも、一番多くの人が知りたいのは、ここなんですよね。
- ベクターとかラスターってよくきくけど、もうちょっと詳しく! 〜データのモデル化の話し
- 上記のベクターとラスターという単語は、GISを扱っている、もしくは扱おうと思うと、必ず耳にする言葉だと思います。なので、もう少し説明が必要かもしれません。
- ベクターとラスターの根本的違いは「情報のモデル化」の方法の違いです。
- 「モデル化」というとわかりにくいかもしれませんが、どのように情報を取捨選択して、どのように表現するかということになります。
- たとえば、縦10m、横5mの土地があったとします。
- この土地を1m×1mのマス目を単位とし、横に5,縦に10のマスで表現するのがラスターデータです。
- このマス目は、一つだけ属性情報を持つことが出来ます。たとえば、この土地の利用用途なにか、所有者は誰か、価格は幾らかなどが考えられます。
- ただし、一つのファイルで表現できる属性は一種類だけです。この土地については利用用途、この土地については所有者とっいったように変えることは出来ません。
- この土地を四隅の点の位置情報*8と、この点が線で繋がっているという情報で表現するのがベクターデータです。
そんなかんじで、適当に暫時書き換えています(汗
*1:ちなみに、センスでいつも苦労します、自分の場合w
*2:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%B4%E4%BA%80%E7%AE%97 より引用
*3:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%B4%E4%BA%80%E7%AE%97 より引用
*4:つか、暗算で解けるだろうけど(汗
*5:そりゃ、四則演算よりは多いですが
*6:ただし、労力がかかりますが
*7:ジオティフと読みます
*8:例えば、0,0 0,15 5,15 5,0 という座標