地図の博物館について

ツイッターといえば、@さんがこんな事をつぶやいておられました。



個人的には、やっとこういう事を発言して下さる方が出てきてくれたなと。それまでの状況がどんな感じかというと、一昨年の話になりますが、id:yellow_73:20090502#p2で言及されていますし、それに対する私の半のはid:wata909:20090507#p2だったりします。

というか、我ながらアグレッシブ過ぎやしませんかね、と今更ながらびくびくしてみる(笑


さて、@さんのツイートですが、

デジタルデータでの閲覧、利用というサイバーアーカイブ化に転換を進めるべき時

というのは、まさしくその通りだと思います。そういったことを実行するための技術的、金銭的ハードルも、それこそFOSS4Gのおかげで格段に低くなってきています。例えば、ちょっと情報処理系の話しが得意な学部生や院生が、卒論や修論のテーマとして扱える内容ではないかと思います。

私自身も迅速測図を公開していますが、サーバーはFOSS4Gですし、時間にしてもすべての画像のスキャンからはじめて、約半年でデータの作成と公開までもっていきました*1

そんな迅速測図でも、一部の地図好き以外には、ほとんど知られていなかったと思います。それがWebで公開した事でいろんな人に楽しんでもらえ、「時間泥棒!」といううれしい悲鳴まで聞くことが出来ます。
Ceron.jp 歴史的農業環境閲覧システムを見ると本当に楽しんでもらえてるようで、製作者冥利に尽きます*2


こういう風に「地図って面白い」とか「地図を見るのが楽しい」というのが広がっていって、結果として

国が文化遺産、学術資料としての地図を集中管理する

ということが可能になるのではないかと思います。
将来的または恒久的に分散管理にすべきなのか、それとも集中管理にすべきなのかは、意見が分かれると思います。個人的には、地図の品質を一定に保つという意味からも、集中管理が可能な組織があった方がよいのではないかと考えます。

ですが、それが出来るのを待つのではなく、可能なことは実行して「地図って面白い!!」というのを広めることが必要じゃないかと思います。

*1:詳しくは、こちらの論文をご参考にと、さりげに宣伝wちと重いです。

*2:でも実は、東京5000とか、他にも色々見られるんですよ〜w