Web時代の「地図」はどうあるべきかを考え始める(否,考え始めたいと思うw)

ということで,年末はとうとう風邪を引いて完全に寝ていて,しかも今日(昨日?)から仕事始まってるわけですけど,それはそれとしてその間に新城カズマ氏(id:sinjowkazma)のわれら銀河をググるべきやを読んで,非常に得心がいったわけです。ある意味,@niyalist氏が主催された,Web時代のGIS技術勉強会に共通する問題意識だと思う。感想はTwitterの方にメモ程度ですが書いているのですが,やはり真面目に電子化,そしてWeb時代になってGISだけでなく,「地図」というもの自体がどういう風に変わったのか,これからどうなっていくのか,考える必要があるだろうなと,感じている。


とはいうものの,そこにいきなりたどり着くには難しいので(というか,かなり勉強しないと無理),その前振りとしてあんまり関係ないかもしれない,追加の感想とか,前振りとかを。


まず,「書籍のデジタル化」と「電子書籍」の違いについて。前者は既存の本が電子化されれば十分であるが,後者はそれとはイコールではないと思う。おそらく,電子書籍なりのヒューマン・インターフェイスとパッケージングが必要だろう。極端な例えでいえば,ビジュアル・ノベルの書籍化と逆の方法論があるべきなのではないかと,感じている。
でも,今の「電子書籍」はそういうHIFやパッケージングまで手が回らず,「紙の本」の可搬性を高めるものに過ぎないのではないだろうか。なので,現状のままでは電子書籍は一般にはそれほど普及しないのではないかと予想している。
このことは,「地図のデジタル化」と「電子地図」の違いにも共通しているのではないかと思うし,「電子地図」がこれほどまでに普及しているということは,(無料という事も含めて)HIFやパッケージングが優れていたという事ではないかと思う。具体的にどこかというのはわかりませんが(汗


あと,地図の歴史。
書籍の歴史をひもとくと,必ずグーテンベルク印刷機が出てきて,ベルヌ条約の話が出てくるわけですよ。じゃあ,地図を考える上で必要な,そういうメルクマールってどこにあるんだと,ふと思ったわけです。
さすがに,Wikipedia先生に聞いても,書いてありませんでした。逆に言えば,そういうこともちゃんと知らずに地図を扱ってるし,デジタル化してるんだなと。なので,一度ちゃんと勉強するべきかと思っています。

ただ,これは想像なのですが,もともと「地図」というのは測量結果ではなく,「世界観」を表したものだったんだと思うんです。古代の世界地図なんか全くもってそうだし,いわゆる曼荼羅図とかも世界地図っちゃー世界地図だろう。あと遺伝子マッピングといった使い方はこういった「地図」概念の名残だろうと思う。
その上で,ナイル川の氾濫とか,幾何学の成立とか,測量学の発展とかがあって,今,我々が使っている「地図」ができあがっているんだと思う。まぁ,ここでなんつーか,1000年単位で時計の針を早回ししている気がするので,もっとちゃんと押さえないといけないと思うのだけど。

で,書籍の例にならうのならば,印刷が可能になるということが一つのエポックメイキングになる可能性があるわけだが,果たしててそれはどうだったのだろうか?もしかすると,あまり一般への普及というものは考えられていなかったのだろうか?そうであれば,印刷というのはそれほどインパクトにならなかったのかもしれない。


などなど,あまり深いことを考えずに書き殴ってみました。文章も,推敲していません(汗
続くかどうかも,よくわかりません(汗 つか,だれか書いてくれるのならば,それに越したことはないと思っていますw