FOSS4G2010終了と、2011に向けて

さてさて、FOSS4G2010ですが、あっという間に終了しました。
ヨーロッパで開催されたにもかかわらず、20人以上の方が日本から参加されていました。前回のシドニーは参加していないのですが、これだけ沢山の人が参加するようになったのは、FOSS4Gツールのユーザーが日本でも増えてきた、ということだと思います。また、会議自体も900人弱の参加があり、着々と大きくなっていると感じました。

会議の中身としては、新しい情報を得たり、開発者と直接話をするという点では得がたい機会だと思います。一方で研究成果の発表の場として考えると、まだ十分ではないかなともます。
今回は、今まで参加した中ではポスター参加がかなり多くあったのですが、一方で会場の配置の関係でコアタイムに十分な論議ができなかったので、その辺の工夫があると良いかもしれません。

あ、あとEのつく会社の人が、「FOSS4Gの参加者に一年間のライセンスを提供します!」といってました。自分はもらわなかったのですが、高い保守契約を結ぶよりも学会に参加した方が安上がりかもしれません。もっとも、「日本は駄目!」とかいわれるかもしれませんがw


来年のFOSS4G2011はアメリカのデンバーで行われるとのこと。
クロージング・セレモニーでは、次回の主催者から、これまでのテーマに加えて、

  • オープン・データにおける重要なコンテンツ(Significant contents on open data)
  • オープンソースの地理空間システムユーザーへの普及(Outreach to user of non-open-source geospatial systems)

を特に扱いたいという話がありました。

自分がFOSS4Gツールを使っているのは、消極的理由としては某社に金を払うのは性に合わない(笑)というのがあるわけですが、積極的にはFOSS4Gだからできることがあると、思っているからです。自分の届く範囲では少しずつそういうことを増やしているのですが、「非OSSユーザーへの普及」という点から、来年はそういった話が多く聞けるとよいと思っています。

ただ、スケジュール的にいけるかどうか(汗