足らぬ足らぬは・・・

蛇足ですが、科学予算関係の事業仕分けについては、5号館のつぶやきさまがいいエントリーをあげています。

今すぐにそんなことが可能だとはとても思えませんが、今回の「事件」の中で、科学と社会の「いい関係」を作ることの重要性を認識できた科学者がどのくらいいるかが、今後の展開の正否を占う鍵になると思っています。

というのは、まったくもってのその通りだと思います。

その昔、「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」という言葉がありました。こういう観念論だけでなんとかなるわけでもありませんし、実際に多額の国費が投入されたことにより、進展が見られた分野もあるでしょう。
とはいうものの、「お金がないから研究ができない」という発言には、工夫以前の何かが足りないように感じます。

ただ、ポスドクをはじめとする若い研究者の処遇については、事業仕分け以前に、大学院重点化やポストドクター等一万人支援計画と続いている一覧の政策にケリをつけるという意味で、どうしていくのかを考える必要があると思います。