むーんどうなんだろう。

地図はたいへんさんが新しい基本図を模造したというエントリーを書かれている。

えっと,敢えてここは「地図屋さん」というスタンスじゃなく,「生態屋さん」というスタンスに立ったと仮定して書くとすると,


「マジっすか,最高!! 早くやってくれ!!!」


というのが,正直なところです。
実際に必要なのは,「調査地点」をプロットしたときに,そこがどの様な植生もしくは土地利用なのかである。現状の1/25Kの地形図でも,広葉樹,針葉樹,荒れ地の間には明確な境界が引かれているわけでは無いので,オルソ化した画像を,日本国内全体,しかも大縮尺で整備してくれるなら,植生や土地利用境界が地形図上から無くなっても,実質的には問題ないと思う。
特に,植生境界や土地利用境界については,まだ全面整備されてないとはいえ環境省の植生調査のGISデータもあるんだから,致命的ではないともいえる。


で,本業じゃないにせよ地図屋さんとして反省するとすならば,そういうユーザーに対して


「いやいや確かにそうだけど,地形図にはこういう使い方もあるんじゃないの?」


という例を,ちゃんと提示してこなかったことを,反省すべきだと思う。
航空写真じゃなくて,地図だから出来ることがなんなのか。新しいデータを生かしつつ,そういうことももう一度考えるべきだと思う。

ちなみに,この例もそうだけど,業界のトレンドや考え方は「地理情報」ではなく「位置情報」になっているように思う。本当は地理情報は位置情報を内包するはずなんだけど,位置情報の方が元気な気がしますね。ここらで一発,「地理情報」ならではの何かが欲しいね。