見つけたいモノ

 東大の駒場で行われたCSISのシンポジウムに出席してきた。内容はNSDI (National Spatial Data Infrastructure) についてで、イギリス、オーストラリア、中国、韓国、日本、そして北米の関係者がそれぞれのNSDIについて講演した。

 とにかく明瞭にわかったのは、日本は明らかに遅れているということ。それは、データの整備が進んでいるとか、法律の整備がどうとかということではなく、未だそういうレベルの話しかしていないということが,遅れているということを証明している。
 ISO/TC 211のAdvisory Group on Outreach, Co-ChairのDr. Tomの話が,すべてを象徴していた。すでに,地理空間データを巡るパラダイムは大きく変わっている。その事を強く主張し,そのなかで,どの様に行動していくべきなのかを熱く語っていた。
 これは,研究を行う上でもそうだろう。この,新しいパラダイムの中で,自分がどの様に研究を行っていくのか。まだまだ,答えが見えている訳ではない。ただ,そのパラダイムの中だからこそ可能になる研究が必ずあるはず。

 それが,自分の見つけたいモノだと,改めて思った。