毛沢東曰く,敢然と戦い、敢然と勝利せよ。

id:hfu氏より,トラックバックを頂きました。
d:id:hfu:20090223で指摘されていることは,本当に,その通りだと思います。

特に,

ひょっとして会戦派がバブルを作ってしまってゲリラ派が迷惑を被るということももあるかもしれませんが。

は耳が痛い話で,GISとかオープンソースの世界の話ではありませんが,盛り上げるだけ盛り上げて,その後が続かなかったという体験も何度かあります。
OSMの三浦さんがTipping Pointというお話をされていたことがありましたが,FOSS4Gが普及するためのTipping Pointを過ぎたのかどうかは,正直,判断が出来ません。そういうPointが来る前にバブル的にユーザーが広がっても,「なんだ,結局使えないじゃないか」という話になってしまうおそれが多く,その点は本当に気をつける必要があると思います。


ただ「使えない」判断されるのは,プロプライエタリーがとか,フリーがとか,オープンソースがとかいう話ではなく,「GISが」という話になると思います*1


ちょいと話がそれましたが,下手に広げない方がいいというのは,納得いきます。
毛沢東語録によると,「敢然と戦い、敢然と勝利せよ」とのことですが,敢然と戦ったって,負けるもんは負けるんです。現時点で無意味に戦線を広げるのは,軍事的冒険主義って奴だと思います。


ただ,それにしても,Alternativeな手段にたどり着けないという現状は,やはり問題だと感じています。
ですので,ある程度は広めていく努力も必要なのではないかと思います。


とはいえ,自分自身の中でも完全に整理のついている問題でもありません。
そういった点でも,大変有り難いコメントでした。ありがとうございます。

*1:研究費がついてソフトを買ったはいいが,使いこなしていない,なんて話はざらですしね・・・。そもそも,地図を扱ったことのない人にGISを使うときに一番苦労するのは,GISソフトウェアの使い方じゃなくて,地図そのものの投影法とか,座標系とか,GIS以前の話ですから。Web系GISサービスが受け入れられているのは、その点をユーザーが意識しないでいいからかもしれませんね。