データを提供するということ

ということで、3年前に公開した迅速測図のデータが、ここに来て注目されております。
というか、あの当時は「データを公開することが研究なのか?」といわれて、正直憤慨していたものですが、最近はそんなこともいわれなくなったし*1、公開したおかげで、上記のように色々な人が使ってくれたりして、目指した方向は間違ってなかったなと思っています。ついでにいうと、「私が死んでも、データは残るもの」が座右の銘の一つなので、これからも可能な限りデータは公開していきます。

ただ、数年前とは状況が変わっていて、Webでのデータの公開やマッシュアップが研究として先進的かというとそうでもないわけで、もう「やって当たり前」の領域に入ってきたと思います。そうすると、やはり次の一手が必要になると思っている今日この頃です。

で、思ったのは、データを提供する側しか知り得ない情報があるって事。
例えば、新聞で報道されるとどれくらいアクセスが増えるのか,なんてことは実際に公開してる人間じゃ無いと分からないわけで。実はそれって、当事者じゃないと入手できない情報な訳ですよね。

もしかすると、データを提供するという事は、逆にデータを得るための手段の一つになるのではないか、そんなふうに思いました。

*1:昔に比べれば、ですが