おかしいな目から汗が
id:yellow_73:20090924#p3を読んで、すげーとひたすら感動。
ちなみに、gdal_translateでっかいファイルでGeoTIFFを作ると、なぜかTWFファイルを作ってくれないことがありました。これもlibtiffの問題だったのかもしれないと思ったり。
地図を見るよろこび
埼玉大学の谷先生がつくられた今昔マップ2に関する論文が、GIS学会誌のデジタルライブラリで公開されました。
開発のご苦労が伝わってくる、たいへん力作の論文です。
私の方で公開しているHABSのデータも使って頂いています。自分の公開したデータがこういうところで使われ、自分一人ではできなかったことが可能になるのは、本当にありがたくて、嬉しいかぎりです。
それと、「おわりに」に書かれていた以下の一節が心にしみました。
従来の紙の地形図で新旧を比較する場合,特定の対象を決めてから地形図を調べ,確認することが一般的だったと思われる.しかし時間・空間を自由に移動できる本ソフトを用いれば,地形図を見ることによって新しい事象に気づくという,逆転の発想が可能になるだろう.
まさしくその通りだと思います。
というか、本当はその「逆転の発想」、すなわち「地図」を見ることによって、新しい何かに気付くということ自体が、地図を見ることのよろこびそのものだったのが、いつの間にかそういうことを忘れていたのではないか、とも思います。
今昔マップ2は過去の地形図を見るだけでなく、どこかに置いてきてしまったかもしれない「地図を見るよろこび」をもう一度気づかせてくれる、そんなソフトなのだと思います。