FOSS4G ASIAのちょっとした感想

さて、せっかくなのでShinさんの発表もありましたFOSS4G ASIAの感想を少し。
まず、思ったよりもたくさんの国からの参加者があり、会場に近い東南アジア以外にも、特にヨーロッパ人が多かった*1。こうした参加者のうち、たぶん半数ぐらいは、アジアで仕事をしていたり、実際に住んでいたりする人だったりしました。こうした多様な参加者がいるのが、アジアの強みかもしれないと思いました。


また、国としてはインドネシアのアクティビティが目立ちました。Yantisa Akhadiさんの基調講演もそうだったし、インドネシアのGeospatial Infromation Agencyの方も参加されていて、最終日にはインドネシアのSpatial Data Infrastructure(SDI)に関するミーティングが開かれ、インドネシア内外、特にソフトウェアの開発者の方との議論が行われていたようです。


それに比べると、日本は参加者は多かったのですが、例えば国としての取り組みとか、海外への援助での利用事例とかはありませんでした。そういう意味で、実際の利用に比べると、発表が少なかったという気もします。もっともこれは、私たち自身の働きかけが十分ではなかったということなのですが・・・。

前出のShinさんのプレゼン資料にもあるように、来年のFOSS4G Koreaでは、国連の地図部門のChiefであるKyung-Soo Eom氏、Korea National Geographic Information InstituteのPresidentであるByungnam Choe氏も参加されます。

偉い人を連れてこればいいという話じゃないのはその通りなのですが、一方で、日本ではFOSS4Gはこんなに使われてるんだよ、っていうのがもうちょっと見えるようにする必要があるとも思いました。

*1:逆に北米はJeffだけだった。