で、さらに懲りもせず(汗

つっこみっつーか、なんつーか。

パブリックコメント募集で、電子国土基本情報(仮称)刊行(案)に関する意見募集についてがでております。
えっと、GISデータを扱うことを生業とする人間として、いくつかコメントを。

shpはやめてくださいw

電子国土基本情報(仮称)刊行(案)というpdfファイルを開くと具体的中身が出てくるのですが、その中で出てくるのが、刊行(販売)方法にある、「データ形式 JPGIS2.1(GML)、シェープファイル」というひとこと。


たのみます、頼みますからシェープファイルはやめてくださいwww


確かに、利便性という意味では上がるかもしれません。ただし、shpファイルは個人的には、「ダメ」なフォーマットです。ファイルが三つ必要とか、座標系明示の必要がないとか、dbfの文字コートが面倒とか、色々ありますが、一番いやなのはトポロジーが定義できない点です。

それがどう問題なのかは、国土数値情報から「流域界・非集水域(面)」の茨城県のデータをダウンロードして、表示してみてください。下の画像のように、変なデータがあります。流域界を示す線が、他の流域界を横切るというのは、論理的にあり得ません。

トポロジーがないというのは、こういうエラーが「起こりえる」ということです。もっと単純なたとえをすれば、「10mの等高線と20mの等高線が交差する」ことがフォーマットとして許される、ということです。

そういうフォーマットを採用するというのは、いろいろなことの元データとなるものには望ましくないと思っています。もうっちょっと、なんか違うフォーマットないですかね(汗

ま、ぶっちゃけ国土地理院でGDAL/OGRのJPGIS2.1(GML)対応をしてくれれば、それですむんですが・・・。

利便性はお金じゃないYO!!!

「刊行(販売)単位 2次メッシュ当たり170 円(検討中)。利用者の利便性を考慮」の部分。

170円は、かなり破格のお値段だと思います。というか、元になる基盤地図情報は無料で提供されているのだから、それに手を加えて、刊行する手間を考えれば、無料じゃなくてもいいと思います。
ここを無料にすることに予算をかけるぐらいなら、データの整備、更新に予算をかけるべきです。


利便性という意味では、どちらかというとライセンスの方が重要だと思います。昨晩、鯖江市のデータがCC-BYじゃん!、ということで盛り上がったのですが、データを加工して取り回す側としては、価格もさることながら、ライセンスも気になります。

つか、データを加工・公開するごとにいちいち許可を取る必要があると、その方がコストがかかるw

たとえば、500円はらったらCC-BYだよ、みたいなものがあってもよいかと思います。


とまぁ、かなりマニアな方向性から突っ込んでみたわけですが、きっとまた間違った突っ込みをしていて、きっとまたごめんなさいをすることになると思われます(汗