ガジェット速報「日本の家電メーカーが倒れる時 2 「未来の暮らしはこう変わる」」を読んで。

ガジェット速報さんの「連載:日本の家電メーカーが倒れる時 2 「未来の暮らしはこう変わる」」を読む。うなずくところが大いにある。家電の視点から見た「スマート化」の話しであるが、同じ事はジオな業界でもいえるだろう。つーか、学会とか研究会でよく出てくる話題である。

さておき、特に2つの点で大きく同意した。まずは、

 しかし、世の中にはいい意味で「馬鹿」がいます。SFの世界を実現しようと着実な道筋を立てて一歩ずつ進む人がいるのです。その道筋と目指す未来の形が「世界を変えるビジョン」であり、それを描ける企業が世界を変えるのです。

のくだり。確かTwitter上で@さんと話しをした時に出てきた気もするのだが、GISが人の生活を良くしていく為とか、研究に貢献するためにはそういう「世界を実現しようと着実な道筋」を描くことが、まず必要なのだろう。具体的にどうやるかは、さておき(汗

それと、

5.迷惑メールが価値ある情報に

や、

●付録:ビッグデータの可能性

のくだり。特に、

膨大なデータは「ビッグデータ」と呼ばれており、より良い答えの導き出し方(取り出し方)を見つければ宝の山となり、見つからなければただのゴミデータになります。

が重要かと。言い方を変えると「玉石混淆のデータ」の扱い方。しかも、混交したデータから「玉」を抽出するのではなく、「玉石混淆」の状態そのものを記述しうるデータの扱い方が必要だろう。

というか、実際多くのデータは「玉」だけで成り立つのでなく、バックグラウンドに多くの「石」(例えば、観測法の確立のための失敗したデータとか)が存在して、初めて「玉」を得ることが出来るのであって、実は「玉」だけで存在しているわけではない。だとするなら、そこまで含めてデータとして扱った方がいいのではないだろうか、とか思ったりした。